【特別対談・第2回】「1時間50分の雑談も、僕たちらしさ」――経済学徒が選んだ“合理性より面白さ”の哲学

井上:学生団体の頃から3年間、スターベルズの変遷を間近で見てきた河本くんから見て、組織として「変わらない軸」のようなものはありますか?

河本:事業内容は変わっていますが、一貫した軸として「面白さ」や「楽しさ」を追求する精神はずっと変わっていないと感じます。

井上:具体的に印象に残っていることはありますか?

河本:本来なら10分で決まるはずの議題なのに、1時間50分も雑談をしていて、最後の10分で「そろそろ決めようか」と一瞬で決まるような会議とか(笑)。あるいは、事務所の引っ越しも業者に頼めばいいのに、自分たちで軽トラを借りて面白がりながら運んだり。

井上:経済学的に見れば、非合理な時間の使い方かもしれませんね。

河本:そうですね。経済合理性だけで判断すれば非効率に見えることでも、スターベルズでは「面白いかどうか」を大事な判断基準にしています。 その価値観が共有されているからこそ、メンバー全員が同じ方向を向いて全力で走れている。そこに、この組織の強みがあると思います。

井上:責任ある役員として参画することに、不安や怖さはなかったですか?

河本:あまりなかったですね。「大学生のうちなら、致命的な失敗でない限り、どんな失敗も大丈夫」と考えているタイプなので。スターベルズは自分にとって、ハイリスク・ハイリターンでも挑む価値のある、面白い挑戦だと感じていました。ワクワクしながらリスクを取ってきました。

井上:本当にかすり傷(自転車で転倒)くらいしか負ってないですもんね(笑)。そのリスクを楽しめる強さは、どこから来ているんでしょう?

河本:大学に来て手にした「自由」が大きいです。高校までは正解があるレールの上を歩む「安定志向」でしたが、一人暮らしを始めて、大学生活こそ自分のやりたいことに正直に、最大限楽しむ期間にするべきだと考え方が変わりました。空いた時間をいかに楽しみ、将来に繋がる経験や人脈を作るか。その挑戦のひとつがスターベルズなんです。

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