井上:第3回対談企画ということで、今回は執行役員の黒河(くろこう)さんに来ていただきました。まずは自己紹介をお願いします。
黒河:はい、株式会社スターベルズ執行役員の黒河と申します。現在は山陽高校さんでの自習室運営事業を受け持っておりまして、大学生と一緒に高校生の進路や学習の悩みに寄り添っています。単に勉強を教えるのではなく、私が持っている「産業カウンセラー」の技術を融合させて、生徒たちが「安心・安全」だと感じられる場作りを大切にしています。
井上:産業カウンセラーの資格は、どういった経緯で取られたんですか?
黒河:資格を取ったのは4年ほど前ですね。スターベルズに入るまでは、20年近く建設コンサルタントとして、入札担当などの堅い事務や営業に携わってきました。その後、従業員が約2万5000人もいる大手企業「大創産業(ダイソー)」の人事に転職したんです。
井上:2万5000人の人事……想像もつかない規模ですね。
黒河:当時は携帯電話を7台持って対応していました。短縮番号も全部覚えていましたし、どの端末に何の相談が来るかも使い分けていて、多い時は1日に200件もの電話がかかってきました。現場の皆さんは、店長さんにも言えないような悩みや、有給・休職の手続き、時には会社体制への疑問など、切実な声を届けてくれました。
井上:1日200件の電話に対応しながら、自分の業務もこなすのは並大抵のことではありません。
黒河:本当にコールセンターのような状態でした。でも、その声を聞くうちに「マニュアル的に電話を切っていいのか」と疑問を感じるようになったんです。もっと丁寧に話を聞き、働く人の気持ちに寄り添いたい。そう思ったのが、産業カウンセラーを目指したきっかけです。組織にいると、急な異動などで自分が向き合いたい相手と離れてしまうこともあります。だからこそ、「自分がやりたい方向に進みたい」と一歩を踏み出す決意をしました。






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