「塾に通わせているのに、なかなか成績が伸びない。」
そんな悩みを持つ保護者の方もいると思います。
その時、もう少し授業を増やそう、と考えるのは自然なことです。
でも、僕はそこに少し疑問があります。
成績を伸ばすために本当に必要なのは、「授業を受ける時間」を増やすことなのでしょうか。
もちろん授業は大切です。新しいことを学んだり、分からないことを理解したりするきっかけになります。
ただ、「説明を聞いて分かった」と「自分の力で解ける」は、全く違います。
たとえば数学。解説を聞いた時は「なるほど」と思っても、次の日に同じ問題を解こうとすると、手が止まる。
僕は、そこからが本当の勉強だと思っています。
自分はどこでつまずいたのか。教科書に戻って、もう一度考えてみる。
それでも分からなければ、誰かに聞いて、もう一度自分で解く。
そういう地味な時間の積み重ねが、学力をつくります。
今の高校生にはこの「演習」の時間が圧倒的に足りないと思っています。
実は、こうした考えを裏付ける研究もあります。
英国の教育研究支援団体EEFは、学習を「計画する・理解度を確かめる・振り返る」力を育てる指 導について、355件の研究を対象に効果を検討しています。その結果、取り組みを受けた研究に参加した学習者は、受けていない高校生たちに比べ、平均で約8か月分の追加的な学習進度があったと推計しています。
ただし、これは「自習をさせれば8か月分伸びる」という話ではありません。周りの大人の支えも含めて、高校生自身が学び方を身につけることに意味がある、という話です。
また、2013年に10種類の勉強法を評価した心理学の研究では、「思い出しながら問題を解く」「日を空けて復習する」が、年齢や学習内容をまたいで効果が見込める方法として高く評価されています。
授業を聞くことは大事です。でも、聞いて終わりではもったいない。自分で解き直して初めて、できることが増えていくんだと思います。
僕自身、塾に通わず広島大学に進学しました。
だからといって、塾や授業を否定したいわけではありません。必要な子も、もちろんいます。
ただ、授業を増やす前に、一度考えてみてほしいんです。
今、お子さんに足りないのは本当に授業でしょうか。
勉強に向かう理由かもしれない。集中できる場所かもしれない。「分からない」をすぐに聞ける相手かもしれません。
僕たちが大切にしているのは、ただ教えることではなく、高校生が自分で学べるようになることです。
この考えを形にしようとしているのが、僕たちの自習室「塾の前」です。
高校生が自分で考える時間を中心に、分からないところは大学生に相談できる。「授業を受けた」で終わらない学びの場所をつくりたいと思っています。
最後に問題を解くのは、高校生自身だからです。
「授業を何時間受けたか」ではなく、「自分の力で何ができるようになったか」。
そこを一緒に見ていくことが、成績を伸ばす第一歩だと僕は思っています。
勉強も、進路の悩みも。大学生と一緒に考えてみませんか?
「塾の前(仮称)」は、高校生が大学生と交流しながら、勉強や進路について気軽に相談できる場所です。
「勉強でわからないことがある」「大学生活について聞いてみたい」「将来のことを少し考えてみたい」
そんな思いを持つ皆さんを、大学生がサポートします。
まずは「塾の前」がどんな場所か、ぜひご覧ください。






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