第3回:「輝く人」が「輝く人」を育てる社会へ

Q: 現代の大学入試の変化について、どのように感じていますか?
A: おっしゃる通り、「なぜ勉強するのか」「何をしたくて、将来どんなことを学びたいがために大学に来るのか」というところが重視される傾向にありつつあるというのは、ここ数年、特にここ5年から10年で一気に加速しましたよね。これも社会の変化がすごく大きいと感じています。

Q: この社会の変化の中で、企業が学歴以外に求める人材像とは、どのようなものだとお考えですか?
A: これから先、若い人たちが社会を担っていくわけじゃないですか。僕らぐらいの年が経営者層や中間管理職になった時に、新しい子が入ってくるとしたら、「どんな子が入ってきてほしいか」と考えると、学歴だけがいい子を選んでも、もう怖いという傾向があります。最近の傾向として、すぐに辞めてしまったりとか、ものすごい勉強はできるんだけど、どうにも仕事場に馴染まないといったケースの話を聞く機会がすごく多い。そうしたことがあるから、社会全体がそういうことを求めざるを得ない状況になってきているんだろうな、と感じますね。

Q: スターベルズの理念「輝く人が輝く人を育てる」について、黒沢さんにとって「輝く人」とはどのような人でしょうか?
A:
 「輝く人」とは、自分のやりたいことや自分をしっかり持っている人だと考えます。どんな逆境にいてもそれを楽しむことができ、自己実現に向かって努力している人ですね。自分がやりたいこと、やっていること、その成果が一致している状態が人の幸せだとすれば、その過程であっても、そこに懸命に向かっている人は輝いています。やりたくないことを頑張っている人を見ると、とても可哀そうに感じます。

Q: 輝く人は、周りの人にどのような影響を与えると思いますか?
A: 輝く人を見たり、一緒にいたりすると、こちらが元気になるんです。どんな状況にいても、「この人と一緒にいると元気が出るな」と感じさせてくれる人たちです。私の周りには、様々な年齢や職種でそういった輝く人たちがたくさんいて、彼らのおかげで私も困難を乗り越え、人生を楽しめています。私も彼らのようになりたいと思っています。

Q: 最後に、9月13日に東広島で開催されるイベント「サウンドキャンパス」について教えてください。
A: 東広島の「ヤオヨロズ」さんという場所で「サウンドキャンパス」というイベントを開催します。スターベルズも企画に参加しており、大学生や地元の若者たちと、プロのミュージシャンである私との交流を目的としています。音楽を媒介にして、世代や異なる職種の人々が繋がり、新しいアイデアが生まれるような試みにしたいと考えています。学生の方から経営者の方、音楽が好きな方ならどなたでも大歓迎です。何が起こるか全く分かりませんが、それも含めて楽しみに来ていただけたら嬉しいです。

初の対談記事、お楽しみいただけましたでしょうか?
今後も継続して、役員の対談記事を掲載してまいります。

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