第1回:ミュージシャンから教育系スタートアップへ「職業は黒沢秀樹」

弊社執行役員を務める黒沢秀樹さんと、弊社代表の井上遊星による対談、第1回から第3回です。黒沢さんの多岐にわたるキャリア、教育観、子育てを通じて見出した学びの楽しさ、そして現代社会が求める人材像、さらには輝く人について深掘りしていきます。

Q: 黒沢さんの自己紹介をお願いします。
A: 株式会社スターベルズの執行役員を務める黒沢秀樹と申します。本業はミュージシャンで、1991年デビュー以来、34年間音楽活動を続けています。L⇔Rというバンドでデビューし、その後ソロ活動、音楽プロデューサー、作曲家、アレンジャー、プレイヤーとして多岐にわたる仕事をしてきました。コロナ禍や、8年前に亡くなった実兄(黒沢健一さん)との出会い、そして子供が生まれたことを機に、人生の転換期を迎えました。

Q: ミュージシャン以外の活動についてもお聞かせください。
A: 音楽活動を休止し、育児に専念する期間を設けた中で、育児本の執筆活動を行いました。また、子育てをしながら産業カウンセラーの資格を取得し、オンラインカウンセリングルームを開設。さらに、この2年ほどかけて保育士の資格も取得しました

Q: スターベルズに参加された経緯について教えていただけますか?
A: カウンセリングルームの副代表である黒河さんを通じて、東広島の「円陣プロジェクト」に「伴走者」として参加することになりました。社会課題解決をビジネス化するというこれまで考えたことのない分野に携わり、行政の仕組みからこぼれ落ちる高齢者をワンストップで支援する事業の伴走をさせていただきました。また「円陣」には多くの大学生が社会課題解決に知恵と熱量をもって取り組んでいます。そんな中で、スターベルズの取り組みに感銘を受け、参加させていただくことになりました。

Q: これほど多くの肩書きをお持ちですが、「職業は何ですか?」と聞かれたらどう答えますか?
A: もう「職業は黒沢秀樹です」と答えることにしています。世の中はすぐにカテゴライズしたがる傾向にありますが、私はそういった枠にとらわれずに活動しています。

Q: 音楽の道に進んだきっかけは何ですか?
A: 兄の影響が非常に大きかったです。兄は高校卒業と同時に東京の音楽出版社から作曲家として呼ばれ、当時のアイドルに楽曲提供をしていました。昔の音楽業界には、若い才能を育成する「育成アーティスト」というシステムがあったんです。私も子供の頃から兄と一緒に洋楽のレコードを聴いて育ち、音楽の仕事をしたいと強く思っていました。また、レコーディングという機械を使った仕事にも興味があり、高校卒業後は音楽専門学校のレコーディングエンジニア科で録音の基礎を学びました。それが後の活動に大きく役立っています。

画像

Q: 井上代表との出会いや、スターベルズへの参画のきっかけについて教えてください。
A: 当社の黒河さんから井上代表のことを「すごい人だ」と聞いていましたが、最初はオンラインで月1回のミーティングを3、4ヶ月ほど続けていました。特に目的のない会話でしたが、その中で井上代表に「こいつには絶対何かある」と感じ、非常に興味を持ちました。そして、井上代表から会社を立ち上げるタイミングで「一緒に参加してもらえませんか」と誘われ、驚きつつも参画を決意しました。

Q: 井上代表からの印象はいかがでしたか?
A: 井上代表に対して、「とても勉強熱心な方」という強い印象を持っています。年齢や肩書きにとらわれず、純粋に“興味を持てるかどうか”を大切にしている姿勢に、私自身も大きな関心を抱きました。常にフラットに接してくれるため、非常に仕事がしやすく、信頼して関わることができています。

画像

Q: これまでのキャリアで「0からの立ち上げ」の経験は多かったのでしょうか?
A: はい、実は私は普通の会社に就職した経験がなく、キャリアの全てが「0からの立ち上げ」なんです。入った事務所も立ち上がったばかりでしたし、最終的には自分たちで出資してプロダクションを立ち上げました。自営業の会社も12期目になります。大手レコードメーカーで契約社員としてプロデューサー契約をしていた時期もありますが、それもプロジェクト単位で、安定した雇用とは感覚が違いましたね。「0→1が当たり前」という感覚で生きてきました

Q: 今後も音楽活動は続けていかれるのでしょうか?
A: はい、音楽は私の「ライフワーク」なので、絶対にやめることはありません。デビューから、そしてソロになってから、そしてこれからもファンになってくださる方々と、音楽を軸に30年、40年と人生を共に歩んでいきたいと思っています。L⇔Rとしてミリオンセラーを経験し、多くのファンに支えられながらも、一人ひとりの顔が見えない状況も経験しました。しかし、音楽を通じて個々の人生にコミットできること、そして私自身が音楽に救われてきた経験があるからこそ、この活動は続けていきたいのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次